EN(ヨーロピアンノーム)13537とは

EN(ヨーロピアン・ノーム)とはEU諸国における統一規格として制定されている規格の総称で、ヨーロピアン・スタンダードとも呼ばれます。シュラフに関する温度表記についてはEN13537で算出が定義されています。今までは各メーカーが独自の方法で算出されていた使用温度を、同一基準で示すことができます。検査は認定された第三者機関が行う公平なもので、各メーカーの独自基準に基づく使用温度表示とは一線を画すものといえます。EUで販売されるすべてのシュラフはこのEN13537による検査及び表示が義務付けられています。

EN 13537の検査方法

温度センサーが装着されたマネキンに、長袖と足首までアンダーウェアを着せ、シュラフに寝かせ、キャンプ用のマットレスの上に乗せます。マネキン内側の5箇所の温度が測定され、放熱の度合いを計測します。計測された温度と実験室の気温を計算式にあてはめて値を算出します。シュラフの保温性能は単純な中綿の量だけでなく、布地の種類や厚み・ジッパー等にも影響を受ける為、テストではこれらを総合的に判断します。

EN 13537 における温度表記について

Comfort Limit:
一般的な成人女性が寒さを感じることなく、リラックスした体勢で睡眠できる温度帯とされています。(一般的に男性に比べ女性は寒さを感じやすく、高い使用温度が算出されます。)

Lower Limit:
一般的な成人男性が寝袋の入り口を閉めて中で丸くなり、8時間睡眠できる温度域とされています。これ以下の温度はリスクがある温度域とされています。

Extreme Limit:
一般的な成人女性が寝袋の入り口を閉めて中で膝を抱える程丸くなった状態で6時間まで耐えられる温度域とされています。この温度域では身体は震えを起こすことで熱を作り出し、基礎代謝量を増やそうとします。場合によっては低体温症の恐れもある危険な温度域といえます。

※実際に快適に睡眠できるかどうかは、基準では測定できないさまざまな要素によって決定されます。風速や湿度等、テントやマットの厚さ、着ているウェア等の装備、空腹状態であるかどうか等、個人の体調にも大きく影響されます。

※「Extreme Limit」に近い温度域では(表示温度より高い温度でも)低体温症を引き起こし最悪の場合死亡する恐れもあります。表示温度はあくまで理論上の下限温度です。できるだけ余裕のある温度域での使用をお勧めいたします。